大泉ほんだクリニック 泌尿器科・内科

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神経因性膀胱

神経因性膀胱

神経因性膀胱排尿には、おしっこをためること(蓄尿)とおしっこを出すこと(排尿)が含まれます。これらは、ともに脳・脊髄・膀胱・尿道がそれぞれ神経を介して命令を出して行っています。(蓄尿:膀胱・尿道⇒脊髄・脳 排尿:脳・脊髄⇒膀胱・尿道)

神経の障害によりこの命令がうまくいかず、排尿に関する不具合が出ることを神経因性膀胱といいます。

原因として、脳梗塞やパーキンソン病のような脳疾患・脊髄損傷や脊柱管狭窄症などの脊髄疾患・子宮がん術後・直腸がん術後・糖尿病などの末しょう神経障害(膀胱への神経の障害) があります。

症状としては、尿が出にくい・尿の勢いが弱い・力んで排尿するなどの排尿症状や尿が近い・急にトイレに行きたくなる・尿が漏れてしまうなどの蓄尿症状など様々です。

治療法:原因や残尿の程度などにより治療法が異なりますが、まずは薬での治療を行います。投薬を行っても、残尿が多い場合やご自身で排尿できない場合は、自己導尿または定期的尿道カテーテル交換を選択します。

自己導尿:1日数回、排尿後にカテーテルをご自身またはご家族に尿道から挿入してもらい、膀胱から残っている尿を出す方法です。1日数回ご自身またはご家族が行うため負担はかかりますが、カテーテルは1回ごと抜くため、尿路感染や膀胱結石の合併等トラブルは少ないです。

定期的尿道カテーテル交換:膀胱内にカテーテルを入れたままにして、2-4週で交換する方法です。この方法は膀胱内に入っているカテーテルに排尿バックがつながっており、尿が自動的に排尿バックに集められます。カテーテル交換は通常医療施設で行われるため、本人及び家族の負担は少なく尿の性状や量を管理しやすい特徴があります。しかし、ずっとカテーテルが入っているため尿路感染および膀胱結石の合併などトラブルも多く発生します。

当クリニックでは、合併症の少ない自己導尿を積極的に勧めています。自己導尿が難しい場合は、定期的尿道カテーテル交換も行っております。

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