大泉ほんだクリニック 泌尿器科・内科

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前立腺炎

前立腺炎

前立腺炎は尿道から侵入した細菌によって起こる細菌性前立腺炎と非細菌性前立腺炎があり、いずれも排尿時の痛み以外に、頻尿、会陰部(陰嚢と肛門の間の部位)や下腹部の不快感や痛みなど多彩な症状があります。

前立腺炎細菌性前立腺炎は、急性の経過をとることが多く、発熱や倦怠感などの全身症状を伴い、腫大した前立腺のために排尿困難や尿閉(膀胱に充満している尿を排尿できない状態)をきたすこともあります。尿検査では、混濁尿(膿尿/細菌尿)が認められます。超音波検査では腫大した前立腺が観察されることが多くあります。比較的全身状態が良好で軽症例では、経口抗菌薬による外来治療が可能です。しかし、食欲不振、脱水、全身倦怠感などが症状が強い場合は点滴による治療が必要です。当クリニックでは、採血により炎症状態の重症度を把握し、内服治療・外来点滴治療または入院治療のため病院紹介するかを決めています。

非細菌性前立腺炎の原因は明らかではありませんが、前立腺に慢性の炎症が起こる病気で、長時間におよぶデスクワーク、乗り物移動、運転などで、前立腺が振動や接触などの刺激を受けることが関連することもあります。なかなか治りにくい病気で、ストレスや運動不足で症状が悪化したり、再発したりします。尿検査では混濁尿を認めることは少なく、問診・超音波検査・直腸診などで診断されることが多いです。治療としては前立腺の炎症を改善する薬物や抗生物質の投与が行われますが、生活環境の変更(長く座らない・自転車・バイクを避ける・香辛料・飲酒を避ける・湯船につかるなど)で効果がある場合があります。

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